アルミTIG溶接

薄板・気密・試作のアルミ溶接。
図面が固まる前から相談できます。

板厚・形状・用途が分かる範囲で構いません。
TIG溶接から前後工程まで、製作方法を一緒に整理します。

試作1個から / TIG溶接は0.5mm程度の薄板から / 2営業日以内に回答

このようなアルミ溶接をご相談いただけます

薄板の歪み、気密性、1個だけの試作など、条件が固まっていない段階でもご相談いただけます。分かっている条件から製作方法を整理します。

01

「薄いアルミ板を、歪みを抑えて接合したい」

薄板・外観を整えるTIG溶接

TIG溶接は0.5mm程度の薄板から対応。形状と板厚に合わせて、入熱・溶接順序・治具の使い方を検討します。

02

「粉体や液体が漏れないつなぎ目にしたい」

気密性が必要な裏波溶接

食品・製薬機械など、溶接部の内側まで溶け込みが必要な製品に対応。求める品質条件を確認して製作します。

03

「まず1個つくり、組み付けまで確認したい」

試作1個・前後工程の一貫対応

レーザー切断、曲げ、溶接、組立までまとめて対応。溶接だけを依頼したい場合もご相談いただけます。

最初のご相談で、分かる範囲をお知らせください

図面がなくても、4つの手掛かりから始められます

すべて揃っていなくても構いません。不足している条件は、用途を伺いながら一緒に確認します。

  • 材質・板厚不明なら現物や写真でも可
  • 形状・おおよその寸法手書きスケッチでも可
  • 用途・求める品質気密、外観、強度など
  • 数量・希望時期試作1個から相談可
分かる範囲で相談する

なぜ今、アルミ溶接が求められているのか

軽く、繰り返し使え、環境面でも注目される。こうした理由から、アルミを使う場面が広がっています。

EV・軽量化

4台に1台2025年に世界で売れた新車のうち、電気自動車の割合

重いバッテリーを積むEVでは、車体を軽くすることが大切です。アルミは軽量化に使われる代表的な材料です。

数字の根拠を見る[1・2]

資源循環

最大95%減再生アルミをつくるときに必要なエネルギー

使い終えた後も、再び材料として使いやすいことがアルミの特長です。製品の先まで考えた材料選びにつながります。

数字の根拠を見る[3]

環境規制

2026年〜EUでアルミも炭素排出の確認対象に

材料を選ぶ段階から、「どれだけCO₂を出して作られたか」を確認する取引が始まっています。

制度の根拠を見る[4]

MATERIAL PROPERTIES

アルミが選ばれる理由

アルミが使われるのは、軽さだけが理由ではありません。製品の用途に応じて、複数の特長が材料選びの判断材料になります。

軽量化
装置カバーや可動部品を軽くしたいときに
耐食性
水分や屋外環境を考慮する部品に
熱伝導
放熱や冷却が必要な機器部品に
非磁性
磁気の影響を避けたい計測機器などに
加工性
切断や曲げを組み合わせる筐体・カバーに
意匠性
外観や表面仕上げも重視する製品に

ただし、つなぐのは簡単ではありません

アルミは便利な一方、鉄より溶接が難しい材料です

薄い板は歪みやすく、熱のかけ方で仕上がりも変わります。だからこそ、用途に合った溶接条件を決めることが大切です。

実際の溶接を見る
根拠となる公式資料を見る 5件

数値・制度は各機関の公開情報を参照しています(参照日: 2026年8月12日)。これらは市場背景を示す資料であり、アルミ溶接の個別需要量を直接予測するものではありません。

  1. IEA「Global EV Outlook 2026 — Trends in electric cars」
  2. U.S. Department of Energy「Lightweight Materials for Cars and Trucks」
  3. International Aluminium Institute「Recycled — The Aluminium Story」
  4. European Commission「CBAM definitive regime」
  5. 日本アルミニウム協会「アルミニウムの特性」
TIG溶接のアーク
溶接前のアルミ部品
溶接ビードのクローズアップ

なぜアルミ溶接は難しいのか

アルミニウムには、溶接を困難にする3つの特性があります

融点が低い(約660°C)

鉄の半分以下の温度で溶ける

  • 入熱過多で母材が溶け落ちるリスク
  • 入熱不足で接合不良が発生
  • 微妙な熱コントロールが必須

熱伝導率が鉄の約5倍

熱が瞬時に周囲へ拡散

  • 溶融池の形成が困難
  • ビード幅・溶け込み深さが不安定
  • 広範囲の歪みにつながる

酸化膜の融点が約2,000°C

アルミ本体の3倍以上の融点

  • 空気中で瞬時に酸化膜を形成
  • 溶接前のブラッシング除去が必須
  • アルゴンガスシールドが不可欠

これらの理由から、アルミ溶接は「発注先に断られる」「品質がばらつく」という課題が発生しがちです。

アルミ溶接を支える、熟練職人のTIG溶接技術

前処理・入熱・速度・溶加材の供給を、製品条件に合わせて整えます

職人の手順

  1. 01

    ブラッシング(前処理)

    ステンレスブラシで酸化膜を手作業で除去。溶接品質の8割はこの前処理で決まります。

  2. 02

    アルミTIG溶接

    タングステン電極とアルゴンガスシールドで溶接。右手でTIGトーチを操作しアーク熱と位置を制御、左手で溶加棒を一定リズムで送り込みます。

右手でTIGトーチ、左手で溶加棒を送り込みながら溶接する様子
溶加棒を左手で送り込みながら溶接
アルゴンガスシールド下でアークを出してTIG溶接する瞬間
アルゴンガスシールド下でのTIG溶接

仕上がりが示す品質

アルミ円筒に一周する均一なウロコ模様の溶接ビード
施工安定の手掛かり

ウロコ模様

均一なウロコ模様は、入熱・速度・溶加材の供給が安定しているかを見る手掛かりです。必要な強度は、材質・板厚・継手形状などの条件と合わせて判断します。

管の内側まで溶け込みを確認できる溶接済みのアルミ円筒部品
溶け込みの手掛かり

裏波溶接

溶接金属が裏面まで溶け込む「裏波」は、気密性が必要な食品・製薬機械で重要です。用途に応じて、求める気密条件と確認方法を事前に合わせます。

写真や動画は施工状態を確認する材料です。外観だけで強度・気密性を断定せず、案件ごとの品質条件に合わせて製作・確認します。

対応溶接種|アルミTIG溶接・半自動溶接・スポット溶接

用途に応じて最適な溶接方法を選定します

TIG溶接

アルミ溶接・ステンレス溶接など、外観品質や精度が求められる製品に使用。アルミTIG溶接は薄板にも対応します。

アルミ ステンレス 薄板

半自動溶接(MIG/MAG)

鉄・ステンレスの中〜厚板に対応。フレームや筐体の製作で多く採用。生産性に優れます。

ステンレス 中〜厚板

スポット溶接

薄板同士の点接合。歪みが少なく、板金筐体の組立工程で活用。高い生産効率を実現。

薄板 筐体 量産

アルミ溶接・TIG溶接の用途・製作実績

食品機械のステンレス部品

粉体・液体が溜まらない滑らかなつなぎ目を実現します。

製薬機械の気密溶接

裏波溶接による完全溶融で、GMP要件を満たす気密性を確保。クリーンルーム向け装置にも対応。

産業機器フレーム

ボックス型筐体の組立溶接。複数の板金部品を溶接で接合し、構造強度と外観品質を両立。

制御盤ボックス

溶接部の気密性が粉塵・水分の侵入を防止。防塵・防水性能が求められる制御盤にも対応します。

岩代工業が選ばれる理由

01

熟練職人の確かな技術

30年以上の経験を持つベテラン溶接工が在籍。アルミ・ステンレスの難加工も、美しいビードで仕上げます。

TIG溶接の作業風景
02

レーザー切断から組立まで一貫対応

ファイバーレーザー切断→曲げ加工→溶接→組立まで社内一貫体制。溶接だけでなく前後工程もまとめてお任せいただけます。

溶接工程
03

食品・製薬の衛生要件に対応

サニタリー設計、洗浄性、異物混入リスク低減など、業界特有の衛生要件を熟知。GMP・HACCP対応の溶接品質を提供します。

溶接ビードのクローズアップ
04

試作1個から対応

「まず1個で確認したい」「特殊な形状で他社に断られた」など、小ロット・難形状の溶接にも柔軟に対応します。

溶接完成品

「この素材は溶接できる?」「気密溶接は対応可能?」など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

ご相談・お見積もり 2営業日以内にご回答します(土日祝日等を除く)

よくある質問

はい。ステンレス(SUS304、SUS316等)、鉄、その他各種金属に対応しています。TIG溶接・半自動溶接(MIG/MAG)・スポット溶接から最適な方法を選定します。

TIG溶接であれば0.5mm程度の薄板から対応可能です。薄板はひずみが出やすいため、入熱管理に特に注意して施工します。

はい。裏波溶接による完全溶融で気密性を確保します。食品・製薬機械向けの粉体・液体密封が必要な溶接にも対応しています。

用途に応じて、ビードそのままの仕上げからグラインダー仕上げ、鏡面仕上げまで対応いたします。食品機械向けには衛生基準を満たす滑らかな仕上げを行います。

溶接のみであれば数日〜1週間程度。前工程のレーザー切断・曲げ加工を含む場合は形状・数量に応じてご案内いたします。まずはお気軽にご相談ください。

はい。ファイバーレーザー切断→曲げ加工→溶接→組立→表面処理まで社内一貫で対応しています。溶接だけでなく、前後工程もまとめてお任せいただけます。

ご相談・お見積もり

溶接する素材・板厚・用途などをお聞かせください。
技術者が最適な溶接方法をご提案いたします。

03-3750-5188 受付時間: 平日 8:30〜17:30

※ ご相談だけでも歓迎です / 個人情報はお見積もり以外には使用しません