アルミTIG溶接

アルミ溶接の"難しい"を、
確かな技術で解決する。

融点が低く、熱伝導率が高く、酸化膜が厚い。
アルミ溶接の三重苦を、熟練職人のTIG溶接技術で克服します。

試作1個から対応いたします

なぜ今、アルミ溶接が求められているのか

EV化・軽量化・環境規制を背景に、アルミ溶接の需要は急速に拡大しています

アルミ溶接が必要になる場面

軽量化

アルミの比重はステンレスの約1/3。材料置換で大幅な軽量化を実現し、輸送機器や可動部品のエネルギー効率を向上させます。

耐食性

食品・製薬ラインのタンクやカバー、屋外設置機器など、錆びにくさが求められる環境での構造体。

意匠性

アルマイト処理で美しい外観を実現。店舗什器、展示機器、電子機器筐体など、見た目が重要な製品。

熱伝導

ヒートシンク、冷却装置、放熱フィンなど、熱を効率的に逃がす必要がある電子機器・産業機械の部品。

非磁性

MRI周辺機器、計測装置など、磁気の影響を避けたい精密機器のフレームや筐体。

気密性

粉体・液体の漏れを防ぐ食品機械や製薬装置。裏波溶接による完全溶融で密封性を確保。

コスト優位性

ステンレスに比べて材料コストが安く、軽量化による輸送費削減も期待できます。コストと性能のバランスに優れた素材です。

TIG溶接のアーク
溶接前のアルミ部品
溶接ビードのクローズアップ

なぜアルミ溶接は難しいのか

アルミニウムには、溶接を困難にする3つの特性があります

融点が低い(約660°C)

鉄の半分以下の温度で溶ける

  • 入熱過多で母材が溶け落ちるリスク
  • 入熱不足で接合不良が発生
  • 微妙な熱コントロールが必須

熱伝導率が鉄の約5倍

熱が瞬時に周囲へ拡散

  • 溶融池の形成が困難
  • ビード幅・溶け込み深さが不安定
  • 広範囲の歪みにつながる

酸化膜の融点が約2,000°C

アルミ本体の3倍以上の融点

  • 空気中で瞬時に酸化膜を形成
  • 溶接前のブラッシング除去が必須
  • アルゴンガスシールドが不可欠

これらの理由から、アルミ溶接は「発注先に断られる」「品質がばらつく」という課題が発生しがちです。

熟練職人のTIG溶接技術

美しいウロコ模様のビードは、確かな溶接強度の証明です

1. ブラッシング(前処理)

ステンレスブラシで酸化膜を手作業で除去。溶接品質の8割はこの前処理で決まります。

2. TIG溶接

タングステン電極とアルゴンガスシールドで溶接。右手でTIGトーチを操作しアーク熱と位置を制御、左手で溶加棒を一定リズムで送り込みます。

3. ウロコ模様 = 強度の証

均一で美しいウロコ模様のビードは、入熱・速度・溶加材の供給がすべて安定している証拠。見た目の美しさがそのまま溶接強度を表します。

4. 裏波溶接 = 完全溶融の証

溶接金属が裏面まで完全に溶け込む「裏波」は、気密性が必要な食品・製薬機械に不可欠。粉体や液体が漏れない完璧なつなぎ目を実現します。

溶加棒を送り込むTIG溶接 溶加棒を左手で送り込みながら溶接
アーク溶接の瞬間 アルゴンガスシールド下でのTIG溶接
美しい溶接ビード 均一なウロコ模様の溶接ビード
完成した溶接部品 完成した円筒部品の溶接仕上がり

対応溶接種

用途に応じて最適な溶接方法を選定します

TIG溶接

ステンレスやアルミなど、外観品質や精度が求められる製品に使用。薄板にも対応。

アルミ ステンレス 薄板

半自動溶接(MIG/MAG)

鉄・ステンレスの中〜厚板に対応。フレームや筐体の製作で多く採用。生産性に優れます。

ステンレス 中〜厚板

スポット溶接

薄板同士の点接合。歪みが少なく、板金筐体の組立工程で活用。高い生産効率を実現。

薄板 筐体 量産

用途・製作実績

食品機械のステンレス部品

粉体・液体が溜まらない滑らかなつなぎ目を実現します。

製薬機械の気密溶接

裏波溶接による完全溶融で、GMP要件を満たす気密性を確保。クリーンルーム向け装置にも対応。

産業機器フレーム

ボックス型筐体の組立溶接。複数の板金部品を溶接で接合し、構造強度と外観品質を両立。

制御盤ボックス

溶接部の気密性が粉塵・水分の侵入を防止。防塵・防水性能が求められる制御盤にも対応します。

岩代工業が選ばれる理由

01

熟練職人の確かな技術

30年以上の経験を持つベテラン溶接工が在籍。アルミ・ステンレスの難加工も、美しいビードで仕上げます。

TIG溶接の作業風景
02

レーザー切断から組立まで一貫対応

ファイバーレーザー切断→曲げ加工→溶接→組立まで社内一貫体制。溶接だけでなく前後工程もまとめてお任せいただけます。

溶接工程
03

食品・製薬の衛生要件に対応

サニタリー設計、洗浄性、異物混入リスク低減など、業界特有の衛生要件を熟知。GMP・HACCP対応の溶接品質を提供します。

溶接ビードのクローズアップ
04

試作1個から対応

「まず1個で確認したい」「特殊な形状で他社に断られた」など、小ロット・難形状の溶接にも柔軟に対応します。

溶接完成品

「この素材は溶接できる?」「気密溶接は対応可能?」など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

ご相談・お見積もり 2営業日以内にご回答します(土日祝日等を除く)

よくある質問

はい。ステンレス(SUS304、SUS316等)、鉄、その他各種金属に対応しています。TIG溶接・半自動溶接(MIG/MAG)・スポット溶接から最適な方法を選定します。

TIG溶接であれば0.5mm程度の薄板から対応可能です。薄板はひずみが出やすいため、入熱管理に特に注意して施工します。

はい。裏波溶接による完全溶融で気密性を確保します。食品・製薬機械向けの粉体・液体密封が必要な溶接にも対応しています。

用途に応じて、ビードそのままの仕上げからグラインダー仕上げ、鏡面仕上げまで対応いたします。食品機械向けには衛生基準を満たす滑らかな仕上げを行います。

溶接のみであれば数日〜1週間程度。前工程のレーザー切断・曲げ加工を含む場合は形状・数量に応じてご案内いたします。まずはお気軽にご相談ください。

はい。ファイバーレーザー切断→曲げ加工→溶接→組立→表面処理まで社内一貫で対応しています。溶接だけでなく、前後工程もまとめてお任せいただけます。

ご相談・お見積もり

溶接する素材・板厚・用途などをお聞かせください。
技術者が最適な溶接方法をご提案いたします。

03-3750-5188 受付時間: 平日 8:30〜17:30

※ ご相談だけでも歓迎です / 個人情報はお見積もり以外には使用しません