組立工場の機械加工設備をご紹介 ― 省力化機械を支える“内製の現場”
岩代工業の組立工場(東京都大田区矢口)に、機械加工を担う4台の工作機械をご紹介できる運びとなりました。汎用旋盤・立形フライス盤、そしてNC工作機械——いずれも、当社がお客様にお届けする省力化機械を「自分たちの手でつくり切る」ために欠かせない設備です。それぞれが現場でどんな役割を果たし、どんな場面で活躍しているのかを、読み物としてご紹介します。
ISSUE — 内製のものづくり
組立工場という「最後の砦」
岩代工業のものづくりは、設計から板金加工、溶接、機械加工、そして組立・調整までを社内で一貫して行うのが特徴です。なかでも大田区・矢口の組立工場は、省力化機械が形になり、実際に動き出す最終工程を担う拠点です。
装置を組み上げていく過程では、「あと0.1mmだけ削りたい」「この軸だけ寸法を合わせたい」といった調整が日常的に発生します。こうした加工をその都度外注していては、時間もコストもかさみ、何より組立の手が止まってしまいます。
MACHINE 01 — 旋盤
軸物・円筒部品を削り出す|汎用旋盤 2台

滝澤鉄工所 汎用旋盤 TAL-460
旋盤は、材料を回転させながら刃物を当て、シャフトやカラー、ブッシュといった「丸い部品」を削り出す機械です。組立工場には滝澤鉄工所の TAL-460 と TAL-510 の2台を備えています。
2台を使い分けているのには理由があります。TAL-460はベッド上の振り460mm、TAL-510は510mmと、加工できるワーク(材料)の直径が異なります。日常的な軸物や中小径の部品はTAL-460で手早く、フランジやプーリーといった径の大きな部品はTAL-510で——というように、部品の大きさに応じて最適な機械を選ぶことで、加工精度と段取りの効率を両立しています。いずれも主軸回転数は25〜1,500min⁻¹まで可変で、材質や仕上げに合わせて切削条件を細かく追い込めます。
| 機種 | ベッド上の振り | 心間 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 滝澤 TAL-460 | 460 mm | 1,000 mm | 軸・円筒部品の旋削 |
| 滝澤 TAL-510 | 510 mm | 1,000 mm | 大径ワークの旋削 |
MACHINE 02 — フライス盤
平面・溝・穴を仕上げる|立形フライス盤 STM-2R

大隈豊和 立形フライス盤 STM-2R
旋盤が「丸い部品」を担うのに対し、フライス盤は「四角い部品」の加工を受け持ちます。大隈豊和の 立形フライス盤 STM-2R は、ブロックやベースプレートの平面を削り出したり、キー溝を切ったり、位置決めの穴をあけたりと、装置の骨格となる部品づくりに活躍します。
1,350×310mmのテーブルにしっかりワークを固定し、X710×Y300×Z410mmの範囲を加工できます。しっかりとした剛性で、鋳物や厚板といった重切削にも安定して対応できるのが強みです。「組立に必要なブラケットを一つだけ、すぐに欲しい」——そんな現場の要望に、その場で応えられる頼れる一台です。
MACHINE 03 — NC工作機械
複雑な形状をプログラムで再現|立形NCフライス盤 YZ-400SG

山崎技研 立形NCフライス盤 YZ-400SG
4台のなかで、もっとも「いまどき」の機械が山崎技研の 立形NCフライス盤 YZ-400SG です。NC(数値制御)とは、加工の動きをプログラムで指示する仕組みのこと。手動のフライス盤では難しい複雑な輪郭や、複数の穴を寸分違わず同じ位置に——といった加工を、正確かつ繰り返し再現できます。
1,400×400mmの大きなテーブルとX850×Y400×Z550mmの加工範囲を備え、主軸は最高3,000min⁻¹まで回ります。同じ部品を複数つくる量産的な場面や、人手では追い込みにくい精密な形状が必要な場面で本領を発揮します。
CONCLUSION
「つくれる現場」であり続けるために
省力化機械は、お客様の生産ラインに合わせた一品一様のものづくりがほとんどです。だからこそ、図面どおりの部品を待つだけでなく、組み上げながら微調整し、必要な部品をその場で削り出せる加工力が欠かせません。今回ご紹介した4台は、岩代工業が「設計するだけ」でも「組み立てるだけ」でもなく、一貫してつくり切れるメーカーであり続けるための、縁の下の力持ちです。
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各設備は「設備・人材」ページの組立工場セクションでもご覧いただけます。
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FAQ — よくあるご質問
組立工場の機械加工について
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