検査装置は、今あるラインに合わせてつくる|食品容器のカメラ検査装置を動画で公開しました
流れてくる容器を、ラインを止めずに外側から確かめたい。けれど、そのためにラインを丸ごと作り直すわけにはいかない。——検査を足したいとき、最初に悩むのはここです。
岩代工業では、今あるラインの途中に入る検査装置を、設置する場所に合わせて設計・製作しています。食品容器の外側を6台のカメラで検査する装置を例に、図面の上で何を決めているのかを、約1分40秒の動画にまとめました。
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| 時刻 | 章 | 内容 |
|---|---|---|
| 0:00 | 導入 | 食品容器の外側を、6台のカメラで検査する装置 |
| 0:15 | 図面で見る | 前後のコンベア、容器が流れる高さ、装置の大きさ、扉が開く範囲 |
| 0:44 | 中のつくり | 入口・検査部・扉と窓・排出部 |
| 1:16 | 排出 | 検査NG品をエアーでラインの外へ(テストモードで撮影) |
| 1:22 | まとめ | 設置場所とラインに合わせて、設計から組立まで社内で |
はじめに
検査装置は、ラインの「途中」に入る
食品工場では、容器がコンベアに乗って、次の工程へと流れていきます。容器の外側を確かめる検査装置は、この流れの途中に割り込む形で置かれます。前にも後ろにも、すでに動いているコンベア(動画では「既設のコンベア」と呼んでいます)があり、装置はその間に収まらなければなりません。
置ける広さ、コンベアの高さ、まわりの通路や設備との距離。こうした条件は工場ごとに違います。だから同じ「検査装置」でも、カタログから選んで置くのではなく、置く場所に合わせて形を決めることになります。

01 図面で決める
設置の前に、図面の上で確かめる4つのこと
動画の前半では、装置の全体図面を使って、設置する前に確かめていることを順に見ていきます。
① 前後のコンベアの間に置く
上から見た図で、オレンジの枠が前後のコンベア、その間にあるのが検査装置です。前(上流)から来た容器を受け取り、検査して、後ろ(下流)へ渡す。装置の入口と出口の位置は、既設のコンベアに合わせて決めます。

② 容器が流れる高さをそろえる
正面から見た図にある「パスライン」は、容器が流れる高さのことです。この装置では床から900ミリ。前後のコンベアと高さがそろっていないと、受け渡しのところに段差ができてしまいます。高さは、つなぐ相手のラインに合わせて決まります。

③ 置ける広さに収める
装置の大きさは、全長1480ミリ、奥行き1000ミリ。床に置いたときの広さは、畳1枚よりひと回り小さいくらいです。「ここなら置ける」という場所の寸法から逆算して、装置の外形を決めます。

④ 扉を開けるスペースも
見落としやすいのが扉です。点検や調整で扉を開けたとき、隣の設備や通路にぶつからないか。上から見た図に扉が開く範囲を描き、設置する場所の中で開けられるかを、図面の上で確かめます。
02 中のつくり
限られた広さの中に、必要なものを収める
動画の後半は実物です。容器が通る順に、入口から出口まで見ていきます。
上流から来た容器は、まず入口のコンベアで受けます。容器の通り道を決めるガイドは、幅を調整できる機構にしています。
その先の検査部には、6台のカメラがあります。四隅に4台、前と後ろに2台。容器を四隅と前後から検査するために、装置の中に配置しました。動画では、設計データ(3D)で配置を見たあと、実機を真上から見た映像に切り替わります。


装置の扉を開けると、装置は止まり、カメラや搬送部に手が届きます。閉めたままでも、確認窓から中の様子が見えます。点検する人が安全に、無理なく作業できるかどうかも、設計の段階で決めておくことです。

03 排出
問題のない容器はそのまま、NGの容器はラインの外へ
出口の手前には排出部があります。検査で問題のなかった容器(動画では「検査OK品」)は、そのまま下流のコンベアへ渡ります。
異常を検知した容器(「検査NG品」)は、ノズルからエアー(圧縮空気)を吹き付けて、ラインの外(動画では「系外」)の排出シュートへはじき出します。流れを止めずに、NGの容器だけを取り除く仕組みです。

※動画の排出場面は、テストモードで排出の動作を確かめたときに撮影したものです。実際の不良品を見つけた場面ではありません。
04 場所ごとに
同じタイプでも、置く場所ごとに設計する
この装置と同じタイプは、これまでに複数台を製作しています。それでも、設置する場所とつなぐラインが同じとは限りません。岩代工業では、その条件に合わせて、設計から組立までを社内で手がけています。
ご相談のときに
まず、お聞きしたいのはこの3つです
動画の最後でお伝えしているとおり、設置する場所の寸法や、ラインの図面からご相談いただけます。
| お聞きすること | 何が決まるか | |
|---|---|---|
| 1 | 設置する場所 | 置ける広さ、まわりの通路や設備との距離。装置の外形と、扉の開き方が決まります |
| 2 | つなぐライン | 前後のコンベアの高さと位置。装置の入口・出口と、容器が流れる高さが決まります |
| 3 | 検査したい容器 | 容器の形や大きさ。入口のガイドや、搬送のしかたに関わります |
図面がそろっていなくても構いません。「このラインのこのあたりに、検査を足したい」という段階からご相談ください。
▶ 機械設計・製作について
検査装置や搬送機など、これまでの製作実績とご依頼の流れは「機械設計・製作」のページでご紹介しています。
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よくある質問
ラインに検査装置を足すときに、よくいただくご質問
※ナレーション音声はVOICEVOX Nemo(男声1)を使用しています。